みなさまは世界にはどんな「耳掻き」があるかご存知でしょうか?
そもそも「耳掻き」の機能とは・・・
(a)耳の穴が痒いときに使用する。
(b)耳垢をとるために使用する。
の大きく2つが考えられますが、(a)は非常に日本的な機能と言えますね。
世界ではおそらく(b)が主流なのでしょう。
耳垢の性質には個人差があり、乾燥したタイプと湿って粘りがあるタイプがあります。
日本人の8割以上が乾燥した耳垢であり、この乾燥した耳垢取りに最適なのが「耳掻き」なのです。耳の奥にある垢を掻き出し、穴の入り口に残ったカスを梵天(フサフサした羽根)で綺麗にする、スタンダードなあの日本の耳掻きが、ああいう形をしているのは耳垢の性質からきているのです。
話は変わりますが、外国人に「ワキガ」が多いというのは、皆さんも耳にしたことがあると思います。この「ワキガ」の原因が「アポクリン腺」で、この「アポクリン腺」の数が人より多い人がワキガ体質となり、食生活や生活習慣などによってこのアポクリン腺は肥大することもあり、肥大化するとよりニオイが強くなる傾向にあります。
実はこのアポクリン腺が多い人の耳垢は、湿って粘りがあるタイプなのであります。
白人が80%、黒人がほぼ100%「ワキガ」であると言われていますが、欧米人のほとんどの人の耳垢は湿って粘りがあるのは実はそのような理由からです。
さて、その欧米人用の耳掻きの特徴は・・・
- 円盤型
ステンレスなど金属製のもので、先端に数枚の円盤が軸に直角に取り付けられているもの。この円盤の円周によって外耳道の皮膚をこすって耳垢を取る。大工が、釘の頭を耳掻き代わりに使っていたことにヒントを得て作られたと言われている。 - スパイラル型(コイル型)
細い針金をコイル状に巻き、その隙間によって耳垢を取る。軸の外周にコイルを備えたものや、先端にコイルのみを備えたものなどがある。上記の円盤のバリエーションとして、ネジのようになっているスパイラル型もある。 - ののじ(ループ式)
細い針金をループ状にし、そのループのサイズを変えたものを2個または3個備えたもの(ループが1つのものもある)。ループは曲がったへらのようになっている。

といろいろあるようですが、なんと言っても湿って粘りのある耳垢の人に最適なモノは
「綿棒」ですね。今でも欧米人の耳掃除の道具は「綿棒」が主流です。
ゆえに・・・
「世界の耳掻き」は「綿棒」である。
1923年にアメリカで、妻が脱脂綿を爪楊枝に巻きつけているのを見た発明家Leo Gerstenzangによって発明、商品化されたのが「綿棒」です。
そして、日本ではじめて製造販売されたのが「平和エーザイ」、現在の「平和メディク」なのであります。
H.O.