黒い宝石って何のことかご存じですか?
オニキスを想像される方が多いと思いますが、今回私が紹介するのは生きた黒い宝石『オオクワガタ』です。
私たちの暮らす岐阜県高山市の冬はとても寒いため、『オオクワガタ』はこの地方の山林には生息していません。ですから子供の頃に親しんだクワガタといえば、『ミヤマクワガタ』や『コクワガタ』なのですが、そんな私が初めて『オオクワガタ』に接したのは、数年前知り合いが飼育しているものを見たのが最初です。そしてそれをきっかけに飼育を始め、現在十数匹を飼育しています。
クワガタの飼育など、どこが楽しいのかと思われる方も多いと思います。
孵化したばかりの3~5mmの幼虫を産卵木から割り出す時の緊張感。幼虫が餌となるオオヒラダケの菌糸を食べ進んだ跡を見て喜び、丸々と大きくなる様を見て期待を膨らませ、やがて蛹室(ヨウシツ・さなぎの部屋)を作った幼虫が蛹となり、綺麗に羽化したときの喜びは格別です。
自宅の裏口で菌糸ビンや飼育ケースを並べてクワガタの世話をしているとき、近所のひとに「何してるの?」と尋ねられ、「クワガタを少々…」と答える照れ臭さを補ってあまりある癒しなのです。
今年もそろそろペアリングを始める季節となりました。かわいいクワガタたちが今年はどんな成果を残してくれるのか、いまから非常に楽しみです。雌のクワガタが夜中に産卵木をガリガリとかじる音が聞こえてこないかと耳を澄ませる日々がしばらく続きます。
M.S